ロンナビでランチ後の血糖変動を記録するなら、まず決めるべきなのは「何で測るか」です。

結論から言うと、ランチ比較の自己実験では、食後の流れを見られるCGMが向いています。ただし、CGMも指先式の血糖測定器も医療機器であり、測定値を診断や治療判断に使うものではありません。ロンナビでは、食事、眠気、活動量、体感を記録するための道具として扱います。

まず決めること

血糖測定器を選ぶ前に、企画の目的を分けます。

目的 向いている測定方法 理由
食前、食後60分、食後120分だけ見る 指先式血糖測定器 必要なタイミングだけ測れる
ランチ後のピーク時間も見たい CGM 数十分ごとの変化を追いやすい
外食ごとの眠気と血糖変動を見たい CGM 食後の上がり方、下がり方を確認しやすい
測定費用を抑えたい 指先式血糖測定器 試験紙単位で測定回数を調整しやすい
針を刺す回数を減らしたい CGM センサー装着中は毎回の指先採血を減らせる

ランチをいろいろ試す企画では、ピークが食後60分に来るとは限りません。脂質が多い食事、量が多い食事、食べる速度、食後に歩いたかどうかでも変わります。固定時点だけの測定では見逃す可能性があります。

指先式血糖測定器を見るポイント

指先式は、血液を少量採って測るタイプです。食前、食後60分、食後120分のように測定時点を決めるなら使いやすいです。

選ぶときは、本体価格だけでなく次を見ます。

  • 専用試験紙の入手性
  • 穿刺器具と針の扱いやすさ
  • 必要な血液量
  • 測定履歴の保存
  • アプリ連携や手入力のしやすさ
  • 試験紙の使用期限と保管条件
  • 正規の販売経路で買えるか

FDAは、血糖測定器の安全な使用には、測定方法、試験紙の品質、保管状態、手洗い、測定部位などが関係すると説明しています。中古や保管状態が分からない試験紙は避け、新品で未開封のものを使う前提にします。

CGMを見るポイント

CGMは、腕などにセンサーを装着して、皮下の間質液中のグルコース値を継続的に推定する仕組みです。指先式のように「その瞬間の血液」を毎回測るのではなく、一定期間の変化を見ます。

ランチ自己実験では、CGMに次の利点があります。

  • 食後のピーク時間を見つけやすい
  • 食後の下がり方も見られる
  • 食後の眠気やだるさとグラフを並べられる
  • 食後の散歩の影響を見やすい
  • 同じランチを別日に試したときの比較がしやすい

一方で、費用は高くなりやすく、センサー装着による皮膚トラブルや、血液の値とのズレも考える必要があります。NIDDKは、CGMの値に疑問がある場合など、安全のために指先式の血糖測定器と比較することがあると説明しています。

ロンナビの最初の候補

ロンナビのランチ企画では、最初の候補はCGMにします。

理由は、ランチごとの違いを見たい場合、食後60分と120分だけでは情報が足りない可能性があるからです。最初の1サイクルはCGMで傾向を見て、その後に必要なら指先式を補助として考えます。

ただし、購入前に次を確認します。

  • 日本で正規に購入できる医療機器か
  • 医療機関や薬局で相談できるか
  • スマホアプリが自分の端末で使えるか
  • センサーの装着期間
  • センサー交換の費用
  • 皮膚トラブル時の対応
  • 高値、低値が出たときに自己判断しない運用にできるか

FreeStyleリブレは、日本でも販売されているCGMの代表例です。アボットの公式情報では、センサーを最長14日間装着してグルコース値を測定できると説明されています。実際に買う場合は、販売経路、対応アプリ、保険適用ではなく自費で使う場合の扱いを購入前に確認します。

記録ルール

測定器を買ったら、すぐに「このランチは良い、悪い」と結論を出さないようにします。

最初の記録項目は次の通りです。

項目 書き方
ランチ名 例:カレー、そば、定食、コンビニ飯
食べ始めた時刻 12:10のように記録
食事写真 主食量が分かる角度で撮る
飲み物 水、お茶、甘い飲料、コーヒーなど
食後の活動 すぐ座った、10分歩いたなど
眠気 1から5で記録
満腹感 1から5で記録
体調 睡眠不足、風邪、強いストレスなど

CGMを使う場合は、食前、食後60分、120分の値だけでなく、ピーク時間、ピーク値、食前付近に戻るまでの時間も見ます。指先式を使う場合は、測定時刻を毎回そろえます。

数値の扱い方

血糖値やグルコース値は、食事だけで決まりません。

  • 前日の睡眠
  • 朝食の内容
  • ストレス
  • 体調不良
  • 食べる速度
  • 食後の歩行
  • 薬やサプリ
  • 飲酒

これらで変わります。だから、1回の測定で「この食事は悪い」と決めません。少なくとも同じ条件を何度か見て、傾向として扱います。

CDCは、血糖値は食事、薬、身体活動など多くの要因で変動すると説明しています。測定値が高い、低い、不安がある状態が続く場合は、自己実験ではなく医療機関で相談します。

買う前のチェックリスト

実際に購入する前に、次を確認します。

  • 糖尿病、境界型糖尿病、服薬中ではないか
  • 低血糖のような症状が出たことがないか
  • 医師に確認したほうがよい持病がないか
  • 正規の販売経路で買えるか
  • 消耗品を継続して買えるか
  • 測定値をSNSで断定的に扱わない運用にできるか
  • 異常値が出たときに医療機関へ相談する前提を持てるか

このチェックを通したうえで、ロンナビではまずCGMを1サイクル使い、ランチと体感の記録を作る方向で進めます。

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